君がいればだいじょうぶ /「魔法にかけられて」レビュー
突然ですがこの記事を読んでくださっているみなさんは、自分の気持ちをどのくらい文章化できますか?
私は、正直自分の気持ちを言葉で表すことが得意ではありません。
俗にいう「語彙力のないオタク」の一人です。
しかし!もっとちゃんと感想が言える人になりたい!
やばい無理しか言えない時もあるけど、できれば言語化していきたい!
そんな小さな野望を抱いた大学生によるブログです。
記念すべきひとつめのブログということで少し自己紹介が入りましたが、
今回は2007年に公開されました、ディズニーのミュージカル映画である
「魔法にかけられて」をレビューしていきたいと思います。
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『魔法にかけられて』(まほうにかけられて、原題:Enchanted)は、2007年に公開されたディズニーのミュージカル映画。主演はエイミー・アダムス。
現実のニューヨークに迷い込んだ異世界のお姫様が巻き起こすドタバタ劇を、2Dアニメーションと実写で描き分けている。(Wikipediaより)
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魔法にかけられては私がだいすきな映画のうちのひとつなのですが、
このご時世であまり外に出ることができないということで英語の勉強もかねて見直すことにしました。
文法も分かり易いものが多く、さすがディズニーですね!
今回セリフをシャドーイングしながら見ましたが楽しかったです。
特に女王のセリフを言うときは自分もヴィランズになりきって読むのがおすすめです!
私は伏線をしっかり回収する映画や小説、ドラマが好きなのですが、
「魔法にかけられて」は伏線が結構あって、最後に綺麗に回収してしかもハッピーエンドになのでだいすきです。
では、ストーリーを追いながら感想を書いていきたいと思います。
もしネタバレやだよ~!っていう方はここから先はお勧めしません。
すべてを網羅して感想を書いているわけではないので、すでに「魔法にかけられて」を見ている方の閲覧をおすすめします。
まずはじめ、トロールに家をぐしゃぐしゃにされた挙句追いかけられてジゼルが木の枝から落ちるシーン。
この映画では「(どこかから)落ちる」という表現が非常に多いです。
個人的にはここの場面を覚えておくと終盤楽しめるな~と思います。
もちろん一回見終わった後にもう一度見直して、
「ここ、こういう意味だったんだ~」とにやにやするのもおすすめです。
エドワードに抱きとめられたジゼルの
「It's you」(「あなたなのね」)
というセリフ!運命の王子様に出会ったときぜひ使ってみたいですね。
このセリフも覚えておくと楽しいです。
そしてこの映画の醍醐味と言っても過言ではない、ジゼルのお手本のようなディズニープリンセス的行動も見ていて面白いです。
様々な箇所でオマージュもされています。(レストランベラノッテなど)
小動物との会話、ドレスをうさぎが作るなどディズニープリンセスならではですね。
そして場所は変わってニューヨーク。
弁護士で結婚を考えている本作のプリンス、ロバートが秘書の女性とこんな会話をします。
「ナンシーのことは長所も短所も知っている」
長所と短所を知っているから結婚していいものなんでしょうか。
僕らは理性的なのさ、と作中でロバートは言っていますが結婚こそ情熱がないとできないのでは?とおもいました。
そしてロバートが空手(?)帰りの娘・モーガンをピックアップした帰りの車の中でモーガンはお城の広告にジゼルがノックして話しかけているところを見つけます。
私このモーガンがだいすきなんですよね、なんていったってほっぺが愛らしすぎる!ぷにぷになんですよね、ぜひモーガンのほっぺにも注目していただきたいですw
そしてジゼルがお城から落ちてしまうシーン。
ここではじめてロバートがジゼルを受け止めます。
この後、魔法にかけられて一番のトラウマシーンといっても過言ではない(?)生き物たちとのお掃除シーンがあります。
オブラートに包んで言うとGが割とはっきり出てくるので、苦手な方は特にストーリーに関係するわけではないので飛ばすか、視聴を控えるといいと思います。
私は映像で見る分にはだいじょうぶなので特に飛ばすことはせずやばいな~でもおもしろいな~と思いながら見ていますw
あ、でもこの「Happy working song(歌ってお仕事)」の中で好きなシーンがあって、
「Still as long as I'm here I guess a new experience could be worth trying」
「(ここにいる間は新しい経験ができるかもしれない、私やってみるわ」
と歌い上げるシーンなのですが、(ミュージカル映画なので突然歌います)
このポジティブシンキングがジゼルらしいというかディズニープリンセスらしさというか、だいすきです。
知らない場所でもやってみる価値もあることがきっとあるから挑戦してみるわ、という心意気見習いたいですね~。
ピップの迫真の演技に気づかないエドワードが面白いです。
ピップはニューヨークに来てから影薄めなのですが、ジェスチャーって大事だなぁと思います。
ロバートの仕事先で離婚しようとしている夫婦に対して話しかけるジゼル。
確かにディズニープリンセスって離婚という概念ないですね。
その後ついにジゼルのことを手に負えない、とお金を渡すロバート。
しかしジゼルは「I wish you every happiness(幸せでいてね)」と言い残して去っていきます。
ここでどうしてもほっとけないロバートはきゅんとしますね、
結局ロバートがおばあさんにお金を渡してしまうジゼルを放っておけず公園でお散歩し始めます。おばあさんも本当のことを言っているんですけどね、
ロバート、仕事はどうした?という感じなんですが、お昼休みなんですかね?
この後の「That's how you know(想いを伝えて)」大好きなんですね~!
挿入歌が素敵な映画は素敵という持論があるんですが、
突然歌いだす面白さがまずありますし(ロバートが最初のほうなんで歌ってんだ?って表情なのも面白いです。)、
「曇り空の日に花をくれた?」「毎日少しずつ愛をくれる」
歌詞もいいんですよね、私も恋人ができたらちゃんと毎日すきだよって伝えたいと思います。
ここで、ナンシーにハートの形のフラワーアレンジメント?をハトにもっていってもらう場面があります。
ロバートは「ハトが住所を知っているわけない!」というのですが、さすがディズニー、「想いを伝えて」の最後にナンシーから電話がありご機嫌が直ったようですw
ナンシーは意外とロマンティックなことが結構好きで、理性的というよりは情熱的なタイプなんですね。ここも伏線になってきます。
そしてそのあとロバートとジゼルがナンシーの仕事先に行きますが、この仕事先を覚えておくとエンディングの映像がもっと楽しめます!
ロバートとナンシーが話しているときに後ろでたのしそうに生地を見ているジゼル、かわいいですね。
場面が変わって、ホテルの部屋でエドワードとナサニエル、ピップがテレビを見ています。
「魔法の鏡だ!」と興奮するエドワード。エドワードの素直なアホの子感が私はだいすきですw
そしてこの「魔法にかけられて」で名脇役なのがナサニエルですね~。
テレビで自信のない男を好きになるわけないでしょ、って女性が言っていてナサニエルが熱心に見入っています。
突然私の話をはさんでしまうのですが、私もどちらかというと自分に自信がないタイプの人間でした。
なので結構ナサニエルのナリッサ女王に尽くしてしまう気持ちがわかるのですがw
ナサニエルはきっとなんらかの理由が過去にあって自分のことがすきじゃない、自分に自信が持てない状態になってしまい、女王に媚びを売るというか自分以外の人に主導権をおいてしまったんだと思います。
自己肯定感が低い人の原因はほぼ幼いころの経験によるものらしいです。
自己肯定感の話についてはもっと書きたいのですが、あくまで「魔法にかけられて」の記事であるので私自身の話はまた別の記事で書きたいと思っています。
ロバートとモーガンが住んでいるマンションのすぐそばにあるレストランベラノッテ(119通り)。このベラノッテでのロバートとジゼルの会話がだいすきです。
「Dreams do come true, and maybe something wonderful will happen」
「(夢はかなうわ。人生は素敵なことが起こるの)」
モーガンに対して強い女性になって欲しいから現実を見させるようにしている、というロバートに対するジゼルの回答です。
ロバートは愛ゆえの行動で自分のように悲しい経験をモーガンにしてほしくないという一心なんだと思いますが、自分はこどもの可能性をころしてしまうような親にはなりたくないなと思いますね。
その後ピップと再会し、ピザ窯リス事件でなんやかんやニュースに出演したジゼルをついにエドワードが魔法の鏡(テレビ)で見つけます。
この時回転ドアでそのまま回って戻ってくるエドワードがかわいすぎますw
そしてついに!ジゼルとエドワードが再会します。
しかしエドワードが「真実の愛のキス」を歌いかけてもジゼルは自分の気持ちへの動揺から、歌で返すことができません・・・。
ここでもうジゼルとロバートはお互い惹かれあっていることにうすうす気づいていますが、お互いのパートナーのことを考えて結ばれることをためらってしまいます。くぅ~!もどかしいです。
エドワードと「デート」するジゼル。
「デートしたらアンダルーシアに帰るんだよね?」と念押ししていたエドワードですがちゃっかりニューヨークを満喫していますwかわいいw
そしてなりゆきでというか前々から伏線が張られていたロバートとナンシーも参加する「舞踏会」にふたりで行くことになります。
しかし!ここはディズニープリンセス展開!着ていくドレスがありません。
これまでは動物たちや妖精(作中ではフェアリーゴッドマザーと言っていますね)にドレスを作ってもらっていたジゼルですが、急展開のため見つかりませんw
そこでモーガンに頼りに行きます。
ここでモーガンが妖精のコスチュームを着ていて、あぁロバートとジゼルの恋を応援する妖精はモーガンなのだなぁとアツくなりました。
しかし「妖精よりも便利なものがある」とモーガンがとりだしたのは、ゴールドカードwww
モーガン、たくましく育ってますね。すでに強い女性です。
ふたりのショッピングの場面はジゼルがドアを開けてあげたりしていて、とてもなごみます。
そしてディズニープリンセスには欠かせない「舞踏会」。
とっても素敵なんですが、パートナー以外の女性を誘うときの曲にこの曲はロマンティックすぎませんか?ダメちゃいます?
「So close」を「そばにいて」という題名に訳す翻訳の方のセンスを感じます。
あと少しで届いたハッピーエンド・・・。
ここでジゼルに対して「悲しそうだね、」と気づいてしまうエドワード。
エドワードのことを「優しい人だから」というジゼル(公園の場面で話しています。)の直感は間違っていませんね~。
エドワードは本当に素直でやさしい人です。
そしてナリッサ(おばあさんのすがた)から、
「ニューヨークでの出来事をわすれることができる」と言われ、パートナーのいるロバートへの思いに罪悪感を感じていたジゼルはリンゴを受け取ってしまいます・・・。
ナサニエルの裏切りもあり、ジゼルに二人の王子がキスする場面、
何回見ても切なくなってしまうのですが、
ここでジゼルというひとをすくうために決断をしたナンシーとエドワードが好きです。
ジゼルが起きた時のエドワードの安心した、ちょっと悲しそうな顔。
エドワードにも幸せになってもらいたいものです。
あれ、ジゼルが一番好きだったはずなのにエドワード推しになってる・・・。
このときロバートにジゼルが言った一言。
「I know it was you.(あなたなのね)」
というセリフ。
最初にエドワードと出会ったときの一言覚えていますか?
ソファに寝転がった状態でロバートを見上げているジゼル。
構図もエドワードにだきとめられた時と同じなんです。
ただ今回は(わたしのヒアリングがあっていたら)やっぱりあなただったのね、というニュアンスですね。
字幕はエドワードの場面と比較するためにあえて「あなたなのね」と同一にしているのかなと思いました。
ここが伏線回収!という感じですっきりして大好きなんですよ~!!!
しかしドラゴン化した女王にロバートが連れ去られてしまいます。
倒すなら僕からにしろ!と威勢はいいのですが掴まれた瞬間離せー!って言ってる
ロバート面白いですね。
ここでプリンセスじゃなくてプリンスが連れていかれるところもいいですね。
この時片方だけ靴を落としていくジゼル。
そして塔の上でジゼルとナリッサが戦うんですがピップの体重攻撃(トロールの時と同じですね)でナリッサは落ちてしまいます。
ロバートも一緒に落ちていくんですが、ジゼルが受け止めてふたりでなんとかギリギリのところで助かります。
「本当によく落っこちるわね」
「君がいればだいじょうぶ」
ここがこの話の一番伝えたいポイントなのかな~と思いました。
タイトルにもしているのですが。
ロバートはジゼルが落っこちた時受け止めて、ジゼルもロバートが落っこちた時受け止める。
そんな関係が本当の愛の形なのかな、と恋愛経験の少ない私ですがw
受け止めあえるような人を私も見つけたいものです!
そしてエンディングへ。
エンディングは怒涛の伏線回収です。
まずはジゼルが残していった靴を拾ったエドワードとナンシー。
舞踏会の初めのほうでエドワードの素直な言葉に感心していたナンシーはロマンティックなことが好きなのでエドワードとは合っていたみたいですね。
私としてはエドワードが幸せになってうれしい限りです。
アンダルーシアでの結婚式でもナンシーが男前です。
ロバートが公園で「出会って一日で結婚するの?」と驚いていましたが、まさにこのカップルはそうですね。
お互いを知っていく中で惹かれあうロバートとジゼル、出会ってすぐフィーリングで結婚するエドワードとナンシーの対比が面白いです。
しかもナンシーのブティック?仕事をジゼルがアンダルーシアファッションとして引き継いでいるのも面白いです。
ジゼルとナンシーは出会いこそ最低ですがw似たところがあるのできっと仲良くなれるでしょう~
ナサニエルとピップもそれぞれ経験を書籍化したようで、楽しそうで何よりです。
全員がハッピーエンドになるところもこの作品の魅力です。
エドワードとナンシーはいくら何でも急すぎないか?と思う方もいると思うのですが、エドワードとナンシーの気が合うっていう伏線は割と最初から張られていましたし、私は違和感は感じませんでした。
エドワードとナンシーがそれぞれ愛する人を失い、悲しいエンドのほうが腑に落ちないと思います。
映画の中でそれぞれ好きなセリフがあると思うのですが、
今回私の中でのナンバーワンは
「dream do come true,and maybe something wonderful will happen」
「夢はかなうわ。人生は素敵なことが起こるの」
に決定しました~!
最近未来は明るいと思うことがよくあって(こんなご時世ですが)、
この言葉が改めて響きました。
作中でジゼルって絶対無理って言ったりとか不安になったりとかしないんですね。
自分のハッピーエンドだけを見ているというか、そんな彼女が大好きです。
私がディズニー映画が好きなのはそうしたポジティブな力を貰えるからだな~と改めて思いました。
幸せな気分になれる大好きな映画です。
この記事を書くにあたって本作について改めて調べたのですがなんと続編が出るみたいですね!タイトルは「Disenchated」。
「魔法にかけられて」からの「魔法が解けちゃった!」という即落ち二コマ。
そのセンス、好きです。引き続きアラン・メンケンさんが曲も担当されるみたいなので楽しみです。
主題歌である「Ever Ever after」。
作中でも「いつまでも幸せに暮らしました」とよく使われていたフレーズの「Ever after」。
この曲で好きなフレーズを紹介して長い記事も終わりにしたいと思います。
約6700文字!ちょっとしたレポートだよ。
初めてのレビューブログ、うまくかけたかなあ?ここまで読んでくださった方がいらっしゃったらありがとうございました!
「Let yourself be enchanted, you just might break through」
「自分自身に魔法をかけてみよう、そうすればきっとうまくいくわ。」